はじめに
このコラムでは、2023年8月に納車いたしました大型観光バスをご紹介します。
車種は、ジェイ・バス株式会社が製造し日野自動車が販売する「日野セレガ ハイデッカ」の最新車両です。
車番は2301号車、11列シートで乗車定員は53名(正座席45席、補助席8席)の大型観光バスになります。
2023年度に栃木県内で新車で販売された大型バスは、2301号車のみ。
安全装備、エンジンルーム、車外・車内装備について詳しくご紹介していきます。
ボディの大きさ
車体ボディの大きさは、以下の通りです。
全長1,200cm(普通自動車 約3台分)
全高350cm(二階建てのベランダとほぼ同じ高さ)
全幅250cm(乗用車の最大全幅と同じ)
車内装備の特徴として、全座席にUSBポートが付いております!
最新の安全装備
新車に付帯している充実の安全装備をご紹介します。
◆ドライバー異常時対応システム(EDSS)
ドライバーに体調の急変などの異常が発生した際、乗客または乗務員がスイッチを押すと車両が制動(ブレーキが作動)を開始します。
ストップランプとハザードランプの点灯とアラーム(ホーン)の吹鳴により周辺の車両や歩行者にも異変を知らせます。
非常ブレーキのスイッチは、客席1列目の窓側に左右1か所ずつ、天井部に設置してあります
また、ドライバー本人が異常を感じたら押すことが出来るように運転席にも付いています。
安全が確保出来たら運転席のスイッチからブレーキ解除を行います。
◆追突被害軽減ブレーキ(PCS®)
停止車両や歩行者など追突の危険がある対象物を検知し、衝突回避を支援するブレーキです。
衝突時の速度を抑え、衝突被害の軽減、バスの追突事故の抑制に貢献します。
ミリ波レーダーと画像センサーにより、静止している歩行者の検知も可能です。
日野自動車では2010年から大型観光バス/大型トラックに全車標準装備としました。
↑レーダーセンサー本体
◆車線逸脱警報
画像センサーが走行車線から車両のはみ出しをとらえると、警報によってドライバーに注意喚起します。
接触事故などの未然防止に貢献します。
◆ドライバーモニター居眠り検知(DM)
ドライバーの運転姿勢や顔の向き、まぶたの開閉などをモニターカメラで常時確認し、前方への注意不足を検知すると警報で知らせます。
前方不注意による事故防止に役立ちます。
◆横滑り防止装置(VSC®)
滑りやすい路面やカーブでの車線からのはみ出しや横転、スリップやスピンなどの抑制に寄与します。
警報音やエンジン出力制御、ブレーキングにより、ドライバーの危険回避操作をサポートします。
◆ふらつき警報
時速60㎞/h以上で走行時、操舵角センサーが不自然な運転動作や緩慢な操舵(ハンドル操作)を検知すると、液晶画面に「ふらつき注意」と表示され、警報と共に注意喚起を行います。
◆ドライブレコーダー
貸切バスには設置が義務化されています。
義務化の背景には、2016年1月に起こった軽井沢スキーバス事故の存在があります。
軽井沢の事故を受け国土交通省はバス事業者全ての貸切バスにドライブレコーダーの設置を義務付けることを決めました。
ドライブレコーダーを設置することにより、事故を起こした際、正しいジャッジが下されやすいことやドライバーが安全運転を意識することがあげられます。
また、ドライバーへの指導および正確な記録を残すことに寄与します。
エンジンルーム
エンジン内部の各名称をご紹介します。
また、新型車両には、「エアタンクの水抜きバルブ」が新たに設置されました。
これまでは、バルブが無く、自動で道路上に水が排出されておりました。
バルブが付いたことにより、いつでも、自由に水抜き作業ができ、道路を汚しません。
車外装備
◆給油口
給油口は、左右に1か所ずつ設置されています。ガソリンタンクの容量は460リットル。
大型バスの燃費は、1リットル当たり2~3㎞/Lです。
◆大型トランク
大容量のトランクが付いています。荷室のサイズは、高さ86cm、横幅136cm、奥行き230cmです。
吹奏楽の楽器(チューバなど)も入るため、部活動の大会送迎などに適しています。
スキー板や大型スーツケースも楽々入りますので団体旅行もご安心ください。
◆ニーリング
車高を下げて乗り降りしやすくなる機能です。
↑ニーリング前
↑ニーリング後
車内装備
・座席
・ドリンクホルダー
・荷物棚
・各座席のライト
・冷蔵庫
・温水ポット
・液晶テレビモニター2台
・DVDプレーヤー
・USBポート
・マイク(コード付き)
ジェイ・バスとは?
日野自動車・いすゞ自動車向けのバスボデーの設計・製造を行っているバス製造会社です。
石川県小松市にあり、主に観光バス、高速バスを製造しています。2301号車は小松工場で生産されました。
小松工場で生産される大型バスは、「日野セレガ スーパーハイデッカ」、「いすゞガーラ スーパーハイデッカ」の他に、「日野セレガ ハイデッカショート」、「いすゞガーラ ハイデッカショート」、「燃料電池バス ソラ」(路線バス)。
中型バスは、「日野メルファ」、「いすゞガーラ・ミオ」、小型バスの「日野ポンチョ」も製造しています。
栃木県宇都宮市では、親しみのある路線バスを中心に製造しています。
大型バスは「日野ブルーリボン」、「いすゞエルガ」の他に、それぞれハイブリッドバス、ハイブリッドバス連節バスを製造。中型バスは、日野レインボー、いすゞエルガ・ミオを製造しています。
<出典>
▶動画でも紹介しています。
エンジン音を収録しましたので、ぜひ動画もご覧ください!
新型の大型観光バスへご乗車になりたい方は、キャリー交通までお気軽にお問い合わせください。
お待ちしております!
キャリー交通では、新型コロナ感染防止対策にも万全を期しております。
詳しくは、【バスご利用における、新型コロナウイルス感染防止策について】をご覧ください。
バス事業者の使命は「輸送の安全の確保」でございます。
お客様の命をお預かりする仕事を行うものとして、
安全の確保は最優先事項であり、常に追求し続けていかねばなりません。
株式会社キャリー交通では「お客様の心からの安心」に向けて持続的に安全レベルの向上を追求して参ります。