理念体系
創業の精神
昭和17年(1942年)、戦中の混乱期に創業者 八下田邦夫は、4人兄弟の次男として生まれた。不遇で貧しい環境で育った邦夫は、たべていくため、生きていくために、家族と共に必死に働いた。
幼いころの貧しい環境を経験した邦夫は、「自分の家族に同じ思いはさせたくない」「物心両面の幸福を得たい」という根源的で強い念いのもと、昭和55(1980)年4月、八下田梱包有限会社(現・株式会社カルテック)を設立し、3年後の昭和58年(1983)年11月に株式会社キャリー交通を設立した。
平成21(2010)年1月、後継者として八下田達哉が株式会社カルテックの代表取締役に就任した。同年8月には世界金融危機の影響で業績は急降下し、物心両面の幸福を求めて創業したはずの会社は、存続の危機となった。
理念なきこの会社は何処へ向かっていけば良いのか。進むべき道を模索する中で、あたりを見渡せば、本質を見極めず、最優先すべき「社員の幸せ」と「顧客の安全の確保」をないがしろにし、利益追求に走る会社が多い事実を知り、愕然とした。
「・・・決して同じようになってはならない」
物心両面の幸福は、信頼できる安全の上に成り立つ。「安心」の本質を見極め「心からの安心」を日本に、そして世界に広めていこう。共に働く社員の「物心両面の幸福」を追及していこう。八下田達哉はこの一念のもと「心から安心できる世界を創造する」という2社共通の経営理念を掲げた。